こんにちは、CAMOS TOKYOスタッフのTerryです。
今回はセカンドラベル、セカンドワインと言われるワインについて解説します。
※セカンドラベル、セカンドワインはどちらも同じ意味で使われるので、今回の記事では呼び方を「セカンドラベル」に統一してお話しします。
セカンドラベルの意味から、他のワインとの違い、なぜセカンドラベルが作られるのかなどをお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
セカンドラベルとは
セカンドラベルとは、簡単に言うとそのシャトーにおいて二番手のワインの事を指します。
ワイナリーにおける最上級品のワインをファーストラベルと呼びますが、その次のグレードのものをセカンドラベルと表して区別しているわけです。中にはサードラベルまで作っているワイナリーも。
話はセカンドラベルに戻しますが、セカンドと聞くと「二級品」「B級品」といったように質が低いという印象を持たれがち。しかし、単純にそうとはいえません。
ファーストラベルとセカンドラベルの違い
ファーストラベルとはシャトーを代表する最高品質のワインで、畑、ブドウの樹齢、熟成期間、ブレンドなど様々な点にこだわり抜いて作られる一品です。
一方で、ブドウやブレンドなどの段階で、惜しくもファーストラベルには選ばれなかったものの十分な品質を誇るものを使って作られるのがセカンドラベル。
ファーストとセカンドでは畑の区画が違うもの、ブドウの樹齢が違うものなど、その違いはシャトーによって様々ですが、決してセカンドの品質が悪いわけではありません。
例えばシャトー・ラフィット・ロートシルトは、ファーストとセカンドで使われるブドウは同じ畑から収穫されたものを使っていますし、シャトー・オー・ブリオンは、同じブドウ、同じ製造過程を経て作られ、ワインをブレンドする段階でファーストとセカンドの選別を行うので、ファーストラベルにとても近い魅力を十分に楽しむことができます。
セカンドラベルのメリット
次に、セカンドラベルの良い点をもう少し詳しく見ていきましょう。
1.ファーストラベルの味わいを感じられる
ファーストラベルのクオリティを高めることが目的なので、ファーストとセカンドに使われるぶどうは基本的に同じ畑で取れたものの中から選別されて、セカンドには主に樹齢の若いぶどうが使われます(サードワインになると全く別の畑の場合もあるそうですが)。また、セカンドの基準もあるのでそこに満たなかったものは排除されます。その他は同じヴィンテージ(収穫年)、同じ醸造家なのでファーストの味わいを感じられると言われるのも理解できますね。
2.早い段階から飲める
一般的にファーストラベルは長期の熟成を必要とするので、飲み頃になるまで何年、何十年と掛かるものが多い一方でセカンドラベルは若いぶどうが中心になるので、比較的早い段階で飲み頃を迎えると言われています。
3.ファーストに比べると価格が安い
ほとんどのセカンドワインはファーストラベルの半額以下で販売されています。とは言え、1級のセカンドワインとなるとやっぱり2〜3万円とそれなりにするので、なかなか簡単には買えないですが頑張ればなんとか買えそうというのは嬉しいですね。
セカンドラベルの例
実際のセカンドラベル・サードラベルをご紹介します。
まとめ
セカンドラベル・セカンドワインについてお話ししました。
シャトーにおいて二番手とされるワインの総称ですが、二番手といえども最高品質のファーストラベルに次ぐものなので、その品質は折り紙付き。
不安定な気候の中で品質を安定させたいという作り手の想いから生まれたもので、ファーストラベルに近い味わいが安価で感じられ、早い段階で飲み頃を迎えるのもメリットです。
この記事が、あなたのワインライフに少しでもお役に立てれば幸いです。