ボルドーのメドック地区では61のシャトーが1級から5級に格付けがされています。ちなみに5級だとランクが低いと一瞬思ってしまいますが、1万あると言われているボルドーのシャトーの中でまずはこの格付けに載っていること自体が素晴らしいシャトーだと言えます。
この格付けされたシャトーが厳しく選別した最上級のブドウを使用して造る”シャトーの顔” とも言うべきワインを「ファーストラベル」や「ファーストワイン」と言い、このファーストラベルのワインに惜しくも使用されなかったブドウなどを使って造られるいわゆるワインを「セカンドラベル」、「セカンドワイン」と言います。
そういう言い方をするとセカンドワインはファーストの廉価版というイメージになってしまうのですが、決して二流ワインということではなくメリットも結構あります。
<セカンドワインのメリット>
1.ファーストラベルの味わいを感じられる
ファーストラベルのクオリティを高めることが目的なので、ファーストとセカンドに使われるぶどうは基本的に同じ畑で取れたものの中から選別されて、セカンドには主に樹齢の若いぶどうが使われます(サードワインになると全く別の畑の場合もあるそうですが)。また、セカンドの基準もあるのでそこに満たなかったものは排除されます。その他は同じヴィンテージ(収穫年)、同じ醸造家なのでファーストの味わいを感じられると言われるのも理解できますね。
2.早い段階から飲める
一般的にファーストラベルは長期の熟成を必要とするので、飲み頃になるまで何年、何十年と掛かるものが多い一方でセカンドラベルは若いぶどうが中心になるので、比較的早い段階で飲み頃を迎えると言われています。
3.ファーストに比べると価格が安い
ほとんどのセカンドワインはファーストラベルの半額以下で販売されています。とは言え、1級のセカンドワインとなるとやっぱり2〜3万円とそれなりにするので、なかなか簡単には買えないですが頑張ればなんとか買えそうというのは嬉しいですね。
<第一級シャトーのセカンドワイン>
それぞれシャトーの前に名称を入れて、別名をつけています。
シャトー・ラフィット・ロートシルト
→カリュアド・ラフィット・ロートシルト
シャトー・マルゴー
→パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー (このページの画像のラベルです)
シャトー・ラトゥール
→レ・フォール・ド・ラトゥール
シャトー・ムートン・ロートシルト
→ル・プティ・ムートン・ド・ロートシルト
シャトー・オー・ブリオン
→バァン・オー・ブリオン
この他、二級〜五級でもありますが、わりと「ル」とか「レ」が付いているものが多いような気がします。
シャトーの味わいを感じらて、若いうちから比較的手頃な価格で飲むことができるセカンドワインも試してみてはいかがでしょうか?(私のお財布では気軽にはいけないですが、、、)
<ワイン会のご案内>
11月の35歳以上限定の大人のワイン会にメドック二級のセカンドをご用意しましたので、飲んでみたいという方はぜひご参加ください。