イタリアワインの基礎辞典|イタリア南部

こんにちは。
CAMOSスタッフのNAOです。

前回からカナリ時間が経ってしまいましたが、今回はイタリア南部についてお話ししたいと思います。

太陽で輝く暖かい気候、美しい地中海、そしてナポリのピッツァ。
イタリアのイメージが全部詰め込まれた南イタリアのワインをご紹介します。

最後まで宜しくお願いします!

目次

⑮イタリア カンパーニア州のワイン

「ナポリを見てから死ね」でも有名な美しい景色、歴史、そしてグルメの街、ナポリを州都とするカンパーニア州ではさまざまな地形と火山性土壌からたくさんのブドウが栽培されています。

カンパーニア州のDOCGワインを3つ紹介します。

ワイン名Taurasi DOCG(タウラージ)
品種アリアニコ(黒ブドウ)主体
その他しっかりとした酸味とタンニンが魅力の長期熟成向きのフルボディ赤ワイン。”南のバローロ”と言ってもいいほど、南イタリアの代表的な高級赤ワイン。

 

ワイン名Fiano di Avellino DOCG(フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ)
品種フィアーノ(白ブドウ)主体
その他この地方で最も古い品種の1つ。早飲み用で造られる事が多いが、長期熟成能力の高い白ワインもある。

 

ワイン名Greco di Tufo DOCG(グレーコ・ディ・トゥーフォ)
品種グレーコ(白ブドウ)主体
その他ギリシャから伝えられた品種。とても酸が高い白ワインとスプマンテ(スパークリング)。

 

⑯イタリア プーリア州のワイン

イタリアで最も東にあるプーリア州。
暖かい気候に恵まれているため、ブドウはもちろん、穀物や野菜、たくさんの農産物が栽培されています。

ここでは代表的な品種を2つお伝えします。

品種Primitivo・プリミティーヴォ(黒ブドウ)
その他クロアチア発祥の黒ブドウ品種で、カリフォルニアのジンファンデルと同一品種。早熟で不均一に熟成するため、アルコール度数が高く、果実味豊かなパワフル赤ワイン。

 

品種Negroamaro・ネグロアマーロ(黒ブドウ)
その他プーリア州の言葉で”黒くて苦い”を意味するネグロアマーロ。ワインの味わいも言葉の通り、色が濃くて、タンニンが強いパワルフ赤ワイン。実はロゼワインも人気。

 

⑰イタリア バジリカータ州のワイン

アペニン山脈、そして2つの海、ティレニア海とイオニア海に囲まれた自然豊かなバジリカータ州。
山が多くワインの生産が少ない事もあり、日本でもあまり見かけません。

バジリカータ州のDOCワインを1つ紹介します。

ワイン名Aglianico del Vulture DOC(アリアニコ・デル・ヴルトゥレ)
品種アリアニコ(黒ブドウ)主体
その他死火山の高所で栽培されたブドウは収穫が遅く、11月になる事もしばしば。タウラージと同じく代表的な赤ワイン。

 

⑱イタリア カラブリア州のワイン

ギリシャ人がイタリアを「エノートリア(ワインの大地)」と呼ぶきっかけは、カラブリアのブドウ畑を讃えてのことと伝えられています。ワインの歴史は古いのですが、交通の便などで経済の発展が遅く、知名度が低くなっています。

古代オリンピックで優勝者に贈られていたワインの先祖と言われているDOCワインを1つ紹介します。

ワイン名Ciro DOC(チロ)
品種ガリオッポ(黒ブドウ)主体
グレーコ・ビアンコ(白ブドウ)主体
その他イオニア海近くの丘陵地帯で造られる赤、ロゼ、白ワイン。贈呈されていたワインはガリオッポから造られた赤ワインと言われている。

 

⑲イタリア シチリア州のワイン

地中海に浮かぶ最大の島、シチリア島。歴史や自然、そして豊かな食文化、活気あふれる島です。

シチリア島を代表するブドウ品種を2つご紹介します。

ワイン名Catarratto・カタラット(白ブドウ)
その他シチリア島で最も広く栽培されている白ブドウ品種。爽やかながらアルコール度数の高い白ワイン。

 

品種Nero d’Avola・ネロ・ダヴォーラ(黒ブドウ)
その他シチリア島で広く栽培されている黒ブドウ品種。果実味豊かな赤ワイン。

 

そしてシチリア島といったら活火山のエトナ。エトナ山の麓でもブドウが栽培されています。

ワイン名Etna DOC(エトナ)
品種カリカンテ(白ブドウ)主体
ネレッロ・マスカレーゼ(黒ブドウ)
ネレッロ・カップッチョ(黒ブドウ)
その他火山性土壌で育てられたブドウから造られる白ワインと赤ワイン。酸味が高く、長期熟成能力の高いワイン。

 

また、シチリア島には世界四大酒精強化ワインの1つ「マルサラワイン」があります。
酒精強化ワインとはワイン醸造中にアルコール度数の高い蒸留酒を添加して造る、アルコール度数の高いワインです。

ワイン名Marsala DOC(マルサラ)
品種カタラット(白ブドウ)
グリッロ(白ブドウ)
ネロ・ダヴォーラ(黒ブドウ)など
その他シチリア島の西部で造られる酒精強化ワイン。辛口から甘口まであり、木樽の豊かなアロマが特徴。

 

⑳イタリア サルデーニャ州のワイン

地中海に浮かぶ島でシチリア島の次に大きな島。コルクの産地としても知られています。

サルデーニャ島を代表するブドウ品種を2つご紹介します。

品種Vermentino・ヴェルメンティーノ(白ブドウ)
その他レモンのようなフレッシュなアロマと塩っぽいニュアンスが特徴の白ワイン。

 

品種Cannonau・カンノナウ(黒ブドウ)
その他シチリア島で広く栽培されている黒ブドウ品種。果実味豊かな赤ワイン。

 

最後に

イタリア南部はいかがでしたか?
気軽に楽しめるワインから、”南のバローロ”?と言える程の高級ワイン、そして酒精強化ワインまで盛りだくさんでした。

今回でイタリアワインの基礎辞典は完結です。
イタリアの土着品種は2000種以上という記事を見かけたことがあります。
いろんなスタイルが楽しめるのもイタリアワインの魅力かと思います。

イタリアワインの基礎辞典ではイタリアワインのほんの一部しかご紹介出来ていませんが、ワイン選びの参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Follow Me !

LINE、Instagramでワイン会・日本酒会のご案内をしています。友達登録・フォローしていただければ1,000円OFFでご案内!Instagramでは過去の開催の様子も投稿していますので、ぜひご登録・フォローください。

友だち追加
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次