イタリアワインの基礎辞典|イタリア中部①

こんにちは。
CAMOSスタッフのNAOです。

イタリア北部が終わり、今回からイタリア中部に入ります。
中部もそれぞれの州で個性あるワイン造りを行っていて魅力的です。
北部に引き続き、楽しく学んで頂けたら嬉しいです。

イタリア地図

⑨トスカーナ州

フィレンツェを州都にもつトスカーナ州はシエナやピサなどの観光地も多く人気の都市です。
ワインもワイン法に基づいた高品質な物からワイン法に縛られるず自由に生み出すクオリティの高い物までたくさんあります。
サンジョヴェーゼという黒ブドウ品種の一大産地で、造られる赤ワインは酸味が高く、トマトソースのパスタと相性抜群です。

ワイン名Chianti DOCG(キアンティ)
品種サンジョヴェーゼ(黒ブドウ)主体
その他チェリーの香り、豊かな酸と果実味のバランスが良く、食事と合わせてデイリーに楽しめる赤ワイン。
ワイン名Chianti Classico DOCG(キアンティ・クラッシコ)
品種サンジョヴェーゼ(黒ブドウ)主体
その他キアンティより標高の高い場所に畑はあり、販売前に11ヶ月の熟成が必須。
複雑味と重厚感ある赤ワイン。
ワイン名Brunello di Montalcino DOCG(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)
品種サンジョヴェーゼ・グロッソ(黒ブドウ)100%
その他キアンティ地区より南に位置するモンタルチーノ地区で造られる赤ワイン。
最低4年の熟成が必須で、力強い果実味と熟成による複雑でエレガントな味わいが素晴らしいワイン。

ここでサンジョヴェーゼについて軽くご説明します。
サンジョヴェーゼは突然変異を起こしやすいブドウのため、たくさんのクローンが存在します。
その1つにサンジョヴェーゼ・グロッソの系統があり、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはサンジョヴェーゼでもサンジョヴェーゼ・グロッソと指定されています。
また、モンタルチーノ地区ではサンジョヴェーゼ・グロッソをブルネッロと呼んでいます。

次に冒頭で少し触れました”ワイン法に縛られるず造られるワイン”についてご説明します。

沿岸部に位置するボルゲリという場所では国際品種を使って高品質なワインが造られています。
国際品種を使ったワインはワイン法ではDOC・DOCGは名乗れずIGTです。
しかし、このワインは「スーパー・タスカン」と呼ばれ高い評価を得て、IGTからDOCへ昇格しました。

イタリアワインのピラミッド
ワイン名Bolgheri Sassicaia DOC(ボルゲリ・サッシカイア)
品種カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなど
その他テヌータ・サン・グイドというワイナリーが所有する畑、サッシカイアで造られる赤ワイン。
イタリアでは唯一、単独ワイナリーでのDOC認定。
ワイン名Bolgheri DOC(ボルゲリ)
品種カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなど
その他凝縮した果実味、長い余韻、堂々たる品格の赤ワイン。

まとめ

イタリア中部でも今回はトスカーナ州に特化してお伝えしましたが、いかがでしたか?

サンジョヴェーゼという黒ブドウ品種を主体にして造られるデイリーに楽しめる赤ワインから、サンジョヴェーゼでもサンジョヴェーゼ・グロッソに限定して造られる高級ワイン、そしてワイン法に縛られるず国際品種を使って造られる高級ワインまで盛りだくさんでした。

次回はイタリア中部のウンブリア州からご紹介します。

次回もお楽しみに!

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この記事を書いた人

CAMOS TOKYOスタッフのNAOです。
【JSA認定ワインエキスパート / WSET LEVEL3 / チーズプロフェッショナル】
ワインに興味はあるけど、難しそうだからちょっと…という方がワインの世界に飛び込むきっかけとなる記事 & ワイン会のお手伝いが出来ればと思ってます。