フランスワイン旅③|ブルゴーニュ地方コート・ドール地区のグラン・クリュを巡る

こんにちは。
CAMOSスタッフのNAOです。

フランスワイン旅②| 栄光の3日間に参加」はいかがでしたか?
「ブルゴーニュワインに溺れる素敵なイベント」という事が伝わっていると嬉しいです。

まだ読んでない方は、是非こちらから宜しくお願いします。

今回は旅の目的、2つ目です。
フランスワイン旅①|旅のプラン」にて旅の目的を4つご紹介しました。

・栄光の3日間に参加(ブルゴーニュ地方)
・ブルゴーニュ地方コート・ドール地区のグラン・クリュを巡る
・ジュラ地方を訪問
・シャンパーニュ地方を訪問

まだ読んでない方は、是非こちらから宜しくお願いします。

今回はブルゴーニュ地方コート・ドール地区のグラン・クリュを巡った旅行記です。
畑の紹介から生産者訪問まで、写真たっぷりでお伝えしますので、最後までお楽しみ下さい。

目次

コート・ドール地区のグラン・クリュ

復習になりますが、コート・ドール地区とグラン・クリュについてご説明します。

フランス・ブルゴーニュ地方

フランスのブルゴーニュ地方にあるコート・ドール地区は有名なロマネ・コンティの畑もあるワイン産地で、世界遺産にも登録されています。

「クリュ」とは日本語で「畑」という意味で、ブルゴーニュ地方では畑の区画ごとに格付けがされており、地方・地区・村→プルミエ・クリュ(一級畑)→グラン・クリュ(特級畑)となっています。

ブルゴーニュ地方の格付け

それでは、コート・ドール地区のグラン・クリュ(ピラミッド黄色)を巡った旅行記を始めます。

生産者訪問

始めにコート・ドール地区でワイン造りを行っている生産者を2つ訪問し、貴重な体験をさせて頂きましたのでお伝えします。

ドメーヌ・ドルーアン・ラローズ(Domaine Drouhin-Laroze)

Domaine Drouhin-Laroze

コート・ドール地区でも北に位置するコート・ド・ニュイ地区にあるジュヴレ・シャンベルタン村とシャンボール・ミュジニー村に6つのグラン・クリュを持つ家族経営の生産者です。
ワイン造りは長く、現在ワインの醸造を担当しているニコラ氏は6代目になるそうです。
※ニコラ氏は今回お話をしてくれたクリスティーヌ氏の息子です。

クリスティーヌ氏

地下にあるワインの貯蔵庫(カーヴ)へ案内して頂きました。
地上より涼しいため、カーヴは地下にあるそうです。
地上で造られたワインはカーヴに空いてる穴を通して地下のカーヴへ運びます。

カーヴ
カーヴ
ワインを運ぶためにあるカーヴの穴

ワインは3種試飲させて頂きました。
どのワインも酸味とタンニンのしっかりとした軸があり、長期熟成の可能性を秘めている素晴らしいワインでした。

試飲したワイン3種

初めての海外のワイナリー訪問という事もあり、ワイナリーの規模の大きさに圧巻でした。
案内してくれた、親切でサービス精神旺盛のクリスティーヌ氏に感謝です。

※2/11のブルゴーニュワイン会ではこちらのワインが登場!!
是非、こちらからご参加ください。

ドメーヌ・イヴォン・クレルジェ(Domaine Yvon Clerget)

Domaine Yvon Clerget
Domaine Yvon Clerget

次はコート・ドール地区でも南に位置するコート・ド・ボーヌ地区にあるヴォルネイ村とポマール村に畑を持つ家族経営の生産者です。
ワイン造りはなんと1268年から続いており、ブルゴーニュ最古のドメーヌと言われています。
2015年から28代目当主としてティボー氏がワイン造りを指揮しています。

イケメンのティボー氏

こちらでもカーヴを案内して頂きました。
1樽300kgほどあるワインの入った樽が綺麗に並べられています。

カーヴ
カーヴ

カーヴを見ていると、1つガラスの容器が置かれていましたので、何か教えて頂きました。
ガラスの容器にはワインが入っています。
樽は木目などから少量の酸素を取り込むので、樽で寝かせたワインは穏やかに酸素と触れながら熟成します。
しかしガラス製の容器だと酸素は全く取り込みません。
酸素との接触無く寝かせたワインはどのような味わいになるのか実験をしているとの事でした。

どんどん新しい事に挑戦していく姿は素敵ですよね。

こちらでもワインを試飲させて頂きました。
今飲んでも枯れたようなニュアンスが楽しめるヴォルネイに対し、果実味、タンニン、酸味しっかりの男性的なポマール、バランスの良いコルトン、どのワインも素晴らしく途中で皆んな言葉を失ってました笑

試飲したワイン

試飲のワイングラスがZalto(高級ワイングラス)で、うわぁ!!お金持ち!!と思い、近寄りづらいかも…と思ったのですが、ブドウ栽培における温暖化対策のお話や新しい事へ挑戦する姿が素敵で、とても優しい方でした。
素晴らしいワインと、とても貴重な体験をさせて頂き感謝です。

畑の紹介

ここからは写真で畑を紹介します。
少しブルオタ(ブルゴーニュオタク)向けになってしまいますが、景色の写真としてお楽しみ下さい。

クロ・デ・ランブレイ
左がボンヌ・マール、右がクロ・ド・タール
ドメーヌ・ブシャール・ペール・エ・フィス/ボンヌ・マール
ロマネ・コンティ
コルトンの丘
アン・シャルルマーニュ
ピュリニー・モンラッシェ
ルロワの仕立て方
クロ(塀)に囲まれたブドウ畑

ブルゴーニュのブドウ畑の名前は、「クロ・デ・ランブレイ」や「クロ・ド・ヴージョ」など「クロ」とつく名前が多いです。
「クロ」は日本語に訳すと「塀」という意味で、立派な塀に囲まれたブドウ畑が多くあります。

赤と白の旗があるブドウ畑

問題のあるブドウの樹がわかるように赤と白の旗をつけてます。

ブドウ畑にあるバラ

日本でも見かけますが、ブドウの樹の近くにバラが植えられている事があります。
これはブドウの樹より先にバラが病気にかかるため、病気を知らせてくれるセンサーの役割りと言われています。
ただ、今は技術も進歩しているため、バラはセンサーの役割では無く、見て楽しむ鑑賞用のようです。

まとめ

「ブルゴーニュ地方コート・ドール地区のグラン・クリュを巡る」は以上になります。
いかがでしたか?
2つの生産者を訪問し、畑を見て、素晴らしいワインを造るためにいろいろな挑戦や工夫をしていると感じました。

もっと知りたい方は、是非、私に聞いて頂けると嬉しいです。

次回は「ジュラ地方を訪問」です。
ジュラ地方では「ヴァン・ジョーヌ」という、少し変わったワイン造りを行っています。
畑はもちろん生産者を訪問し、ワインの醸造について教えて頂きましたので、ご紹介したいと思います。

次回もお楽しみに!

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この記事を書いた人

CAMOS TOKYOスタッフのNAOです。
【JSA認定ワインエキスパート / WSET LEVEL3 / チーズプロフェッショナル】
ワインに興味はあるけど、難しそうだからちょっと…という方がワインの世界に飛び込むきっかけとなる記事 & ワイン会のお手伝いが出来ればと思ってます。

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