イタリアワインの王「バローロ(Barolo)」とは?ワインエキスパートが解説!

こんにちは。
リクエストを頂きまして、今回はイタリアワインでも「バローロ」に特化してお話し致します。
聞いたことはあるけど、よくわからない…
という方も多いかと思います。
この記事を読んで理解を深めて頂けると嬉しいです。
最後まで宜しくお願い致します。

目次

バローロワインとは

バローロはイタリアのピエモンテ州クーネオ県にある村の名前、バローロ村です。
そしてバローロワイン(バローロDOCG)はワイン法の厳しい規定に則って造られた赤ワインです。

では、ここからワイン法の厳しい規定の一部をご紹介致します。

バローロDOCGの産地

産地はイタリアのピエモンテ州クーネオ県にあるバローロ村含むその周辺の村に限られています。
この場所以外はバローロDOCGと名乗る事が出来ません。

多くのワインはバローロDOCGと名乗れる様々な村のブドウを使って造られますが、1つの村または畑のみで収穫したブドウで造られるワインもあり、そのワインには「バローロ・◯◯◯(村名または畑名)」と書かれています。
そしてこの村の中でも、土壌の関係から西側に位置する村から造られるワインはエレガントで女性的、逆に東側に位置する村から造られるワインはスパイシーな男性的バローロになると言われています。

一言に「バローロワイン」と言っても、エレガントなスタイルもあれば力強いスタイルもある。
これがワインの難しいところでもあり、飲み手を魅了する要素の1つと私は考えています。

バローロDOCGの品種

ワイン法によりワイン造りに使う品種は決められています。
バローロDOCGは1つ、「ネッビオーロ」です。
ネッビオーロ以外の品種で造られたワインはバローロDOCGとは名乗れません。

ネッビオーロは小粒で果皮が薄い黒ブドウです。
果皮が薄いため、出来上がるワインの色は淡いのですが、口に含むと高い酸味としっかりとした渋み(タンニン)に驚きます。
レッドチェリーやハーブ、バラやドライフラワーの香りが特徴的です。
また熟成すると枯れ葉やキノコの香りも楽しむ事が出来ます。

私はネッビオーロから造られるワインは華やかで重厚感ある素敵なワインが多い印象です。

バローロDOCGの熟成期間

先程、ネッビオーロから造られるワインは豊かなタンニンがあるとご説明しました。
このタンニンを柔らかくするために、熟成期間がバローロDOCGには決められています。

最低38ヶ月熟成、そのうち18ヶ月は木樽で熟成。
もっと熟成期間の長いBarolo Riserva(バローロ・リゼルヴァ)は最低62ヶ月熟成、そのうち18ヶ月は木樽熟成。

最低でも3年以上の熟成が必須という事です。

イタリアワインの王と呼ばれる理由

「王のワインにして、ワインの王」と呼ばれる理由

ネッビオーロが持つ力強いタンニン、3年以上の熟成を経た品格

「バローロ」は偉大なワインです。

印象深いバローロワイン

私が感動したバローロワインをご紹介致します。

ワイン名:Barolo DOCG(バローロ)
造り手:Cantina Bartolo Mascarello(カンティーナ・バルトロ・マスカレッロ)
味わい:エレガントな口当たり、綺麗な酸が印象的。余韻に残る滑らかなタンニンが素晴らしい。

最後に

3/16のCAMOS会では「バルバレスコ」という赤ワインが登場します。

「イタリアワインの王」バローロに対し、「イタリアワインの女王」バルバレスコと呼ばれ、バローロと比較される事の多いワインです。

バルバレスコ村はバローロ村より北東に位置します。
そして、バルバレスコDOCGにも厳しいワイン法があり、バローロDOCGと同じネッビオーロを使う事、熟成期間はバローロDOCGより少し短く規定されています。

バローロワインと比べて、優しさを兼ね備えた女性的なバルバレスコワインを是非ご堪能下さい。

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