【前編】シャンパーニュを選べるようになる | シャンパーニュの基礎知識

こんにちは。
CAMOSスタッフのNAOです。

スパークリングワインが美味しい季節になってきました。
その中でもシャンパーニュが好きな方、多いですよね。
私もその1人、大大大好きです。

今回は2回に分けてシャンパーニュの魅力をお伝えします。

前編ではシャンパーニュの基礎知識、後編ではシャンパーニュ地方のそれぞれ地区まで踏み込んでお話ししたいと考えています。

前編を読み終わった時には、自分好みのシャンパーニュの探し方、そして1人でシャンパーニュを選べる知識が習得出来ているはずです。

是非、最後まで宜しくお願いします。

目次

シャンパーニュとは

皆さんもよく知ってると思いますが、シャンパーニュはシュワシュワ発泡した、スパークリングワインです。

しかし、全てのスパークリングワインがシャンパーニュではありません。

スパークリングワインと言う大きな分類の中の一部が、シャンパーニュなのです。

これはとても大切な事なので、覚えて欲しいです。

シャンパーニュと名乗るための条件

スパークリングワインでも「シャンパーニュ」と名乗るためには、いくつかの条件をクリアしないといけません。

その条件を見ていきましょう。

条件1:シャンパーニュ地方で造られたスパークリングワイン

シャンパーニュとはフランスのパリから140kmほど東に位置する地方名です。

フランスの地図

ブドウ栽培地としては北限に位置します。

そのため、ブドウがしっかり熟すのも容易ではありません。

どんな果物でも熟していないと甘味が少なく、酸っぱいですよね。

ブドウも同じです。

糖度が低く、酸味の高いブドウが出来上がります。

そんなブドウを使ってスティルワイン(泡の無い赤ワインや白ワイン)を造っても美味しくなりません。

しかし、1杯目に飲むことが多いスパークリングワインは、酸味が高く爽やかなテイストを楽しむことが多いですよね。

そのため、酸味の高いブドウがピッタリであり、シャンパーニュ地方はスパークリングワインの生産に理想的な土地と言えるのです。

そしてシャンパーニュと名乗る程ですから、シャンパーニュ地方以外で造られたスパークリングワインはシャンパーニュと名乗る事は出来ません。

余談ですが、2021年に「ロシアで造られたスパークリングワインのみ”シャンパン”と名乗る事が出来る」という法律がロシアで成立し、シャンパーニュ地方はロシアへのシャンパンの出荷を一時停止したという大きなニュースがありました。

※「シャンパン」=「シャンパーニュ」です。

「シャンパン」と聞いて「ロシアのスパークリングワイン」と思う人は今現在、ほとんどいないと思います。

少し話がズレてしまいましたが、ここではシャンパーニュと名乗れるスパークリングワインはフランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインのみという事を覚えて欲しいです。

シャンパーニュ地方は素晴らしいスパークリングワインをお客様にお届けするために、様々な条件の中でワイン造りを行っています。

この条件について見ていきましょう。

条件2:限定された品種

シャンパーニュを造る際、使えるブドウ品種は限られています。

決められたブドウ品種以外で造られたスパークリングワインはシャンパーニュとは名乗れません。

何度も言いますが、シャンパーニュ地方は冷涼な気候です。

そのため、温暖な気候を必要とするブドウ品種は育ちません。

シャンパーニュ地方の冷涼な環境で育つことに向いているブドウ品種、主に3品種でシャンパーニュは造られています。

Chardonnay (シャルドネ)

白ブドウ品種です。
シャルドネは冷涼な気候でも温暖な気候でも育つ事が出来ますが、出来上がるワインは多種多様です。

冷涼な場所で育ったシャルドネから造られるワインは、柑橘系(レモンやライム)の香りが主体で、酸味が高く、エレガントで繊細な味わいになります。

Pinot Noir (ピノ・ノワール)

黒ブドウ品種です。
ピノ・ノワールは早く熟す特徴があります。

そのため、暖かい場所だと、一気にブドウが熟してしまうため、このブドウの特徴である繊細で華やかな香りや酸味を失ってしまいます。

冷涼な場所ではゆっくりブドウが熟成するため、このブドウの特徴であるエレガントな酸味と繊細な香味を残す事が出来、素晴らしいワインが出来ます。

またこのブドウは果皮が薄いため、病気にかかりやすく、栽培が難しいのも特徴です。

Meunier (ムニエ)

黒ブドウ品種です。
ムニエは確実に発芽(芽が出る)して熟します。

そのため、ピノ・ノワールが病気になってしまった際は、ムニエが大活躍します。

ムニエは豊かな果実味をワインに与えてくれます。

その他品種

あまり見かけませんが、2010年に先程ご紹介した3品種に加えて以下の4品種もシャンパーニュを造る際に使用が認められました。

  • Pinot Gris(ピノ・グリ)
  • Pinot Blanc(ピノ・ブラン)
  • Petit Meslier(プティ・メリエ)
  • Arbanne/Arbane(アルバンヌ)

ここではシャンパーニュを造る際に使えるブドウ品種は主に3品種であり、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエという事を覚えて欲しいです。

条件3:収穫は手摘み

ブドウを収穫する際、機械を使わず手で摘む事が決められています。

手で摘む事によりブドウを傷つけず収穫できますが、機械と比べて、費用と時間がかかります。

条件4:醸造方法は瓶内二次発酵

シャンパーニュは「瓶内二次発酵」という醸造方法で泡を造ると決められています。

ここでは泡の造り方に特化してお話ししたいと思います。

※後編でしっかりシャンパーニュの造り方をご説明します。

まずベースとなるワイン(スティルワイン)を作ります。

このベースワインに様々な方法で泡を加えていきます。

代表的なスパークリングワインの泡の造り方を3つご紹介します。

泡の造り方
  • 炭酸ガス注入方式
  • タンク内発酵(シャルマ方式)
  • 瓶内二次発酵(トラディショナル方式)

炭酸ガス注入方式

ベースワイン(スティルワイン)に炭酸ガスを注入する方法です。

炭酸ジュースはこの方法で造られています。

お手軽に泡を造ることが出来ますが、人工的に加えるため、泡が荒く、気が抜けやすいです。

タンク内発酵(シャルマ方式)

こちらの特徴はタンクの中で2回目のアルコール発酵を行う事です。

ここでアルコール発酵についてご説明します。

アルコール発酵とは

ワインや日本酒、ビールなどお酒を造る際、原料(ワインならブドウ)に酵母を加えます。

これにより原料に含まれる糖分をアルコールに変えるのです。

この工程をアルコール発酵と呼びます。

その際、副産物として炭酸ガスも発生します。

ベースワインの入った大型の密閉耐圧タンクに酵母と糖分を加えます。

これにより2回目のアルコール発酵が行われ、アルコールと炭酸ガスが得られます。

※1回目のアルコール発酵はアルコールを得るために、ベースワインとなるスティルワインを造る際に行われています。

この2回目のアルコール発酵で得た炭酸ガスが泡になります。

人工的な注入ではないため、きめ細かい泡が出来上がります。

瓶内二次発酵(トラディショナル方式)

シャンパーニュは瓶内二次発酵で醸造する事が決められています。

タンク内発酵は2回目のアルコール発酵を密閉耐圧タンクで行いました。

瓶内二次発酵はタンクでは無く、瓶の中で2回目のアルコール発酵を行います。

瓶の中という狭い空間の中で2回目の発酵を行うため、炭酸ガスは綺麗にワインに溶け込み、タンク内発酵よりもきめ細かい泡となります。

スパークリングワインの代表的な泡の造り方、3つをご紹介しました。

シャンパーニュで採用されている瓶内二次発酵が1番手間と時間がかかりますが、1番きめ細かい泡を造る事が出来ます。

ここではシャンパーニュは瓶内二次発酵で泡を造る決まりがあり、とてもきめ細かい泡が生まれるという事を覚えて欲しいです。

ラベルの読み方

シャンパーニュの基礎的な部分がご理解頂けたかと思います。

では、実際にスーパーやワインショップでどのようにシャンパーニュを選んだらよいかお教えします。

ワインを選ぶ際に見る場所、それはワインのラベルです。

ここではラベルの読み方を習得しましょう。

シャンパーニュのラベル

①原産地統制呼称(げんさんちとうせいこしょう)
Champagne(シャンパーニュ)と書かれています。

②生産者名

③甘辛タイプ表示
こちらを見て、このワインが甘口なのか、それとも辛口なのか判断出来ます。

糖分量ラベル表示用語テイスト
0〜3g/Lブリュット・ナチュール極辛口
0〜6g/Lエクストラ・ブリュット極辛口
0〜12g/Lブリュット辛口
12〜17g/Lエクストラ・セック中辛口
17〜32g/Lセック中辛口
32〜50g/Lドゥミ・セック甘口
50g/L超ドゥー極甘口
甘辛タイプ表

「ブリュット」を基準にして選んで頂くと良いかと思います。

写真のラベルは見づらいですが、「Brut Nature」と書かれていますので、極辛口になります。

※表に書かれている糖分量については、後編のシャンパーニュの造り方でしっかりご説明します。

④原産国
Franceと書かれています。

⑤アルコール度数

⑥容量

⑦ヴィンテージ
ヴィンテージとはワインに使われているブドウの収穫年になります。

こちらのワインは「2012」と書かれているので、2012年に収穫したブドウを使って造られています。

シャンパーニュはヴィンテージの無いものが主流です。(NV/ノン・ヴィンテージ)

シャンパーニュ地方は寒いため、ブドウが完熟するるのも容易では無いとお話しました。

そのため、全然ブドウが完熟しない年もあれば、そこそこ完熟する年もあったりと、年によってブドウの出来にバラツキがあります。

造り手は毎年、安定した味わいのシャンパーニュをお客様に届けしたいと考えますが、ブドウの出来が年によって違うと、それは出来ません。

ブドウのバラツキはワインのバラツキに繋がります。

その対策として、過去に造ったワインも残しておき、ベースワインを造る際にブレンドして、味わいの調整を行い、バラツキを無くします。

そのため、シャンパーニュはノン・ヴィンテージワインが多いです。

⑧種別
こちらは必ず書かれているとは限りません。

ラベル表示用語意味
Blanc de Blancs       
(ブラン・ド・ブラン)
白ブドウのみで造られたもの。
(シャルドネのみで造られたものが多いです。)
Blanc de Noirs
(ブラン・ド・ノワール)
黒ブドウのみで造られたもの。
(ピノ・ノワールやムニエで造られたものが多いです。)
種別表

写真のラベルは「Blanc de Noirs」と書かれているので、黒ブドウのみで造られたシャンパーニュという事がわかります。

まとめ

少しボリュームが多くなってしまいましたが、シャンパーニュの基礎知識、いかがでしたか?

最後にもう一度、覚えるべきシャンパーニュの基礎をまとめます。

  • スパークリングワインと言う大きな分類の中の一部がシャンパーニュであり、スパークリングワイン全てでは無い。

  • シャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインのみシャンパーニュと名乗る事が出来る。

  • ブドウ品種は主に3品種、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエで造られる。

  • ブドウは手摘みで収穫。

  • 泡の醸造方法は瓶内二次発酵。

ラベルの読み方をマスターして、自分好みのシャンパーニュを見つけましょう。

次回

次回はシャンパーニュ後編をお届け予定です。

醸造方法とシャンパーニュ地方のそれぞれの地区の特徴まで見ていきたいと思います。

次回も宜しくお願いします。

※後編はこちらからお楽しみに頂けます。

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